「ネット証券っていっぱいあるけど、どこを選べばいいの?」
「ネット証券で取引するのって難しくないの?」
「初心者にはなんとなくハードルが高そうだわ」
投資を始めようと思っていても、失敗を恐れて次の一歩が出せない方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、金融機関で18年の勤務経験をもつ筆者が、ネット証券の選び方について解説していきます。
- 初心者におすすめ!失敗しないネット証券の選び方
- 【厳選】初心者におすすめのネット証券会社3選
- 初心者におすすめしたいネット証券の魅力3選
- 【超簡単】ネット証券の始め方・口座開設の流れ
- 初心者におすすめのネット証券でよくある質問
- 口座開設して投資を始めましょう
この記事を読めば、自分に合ったネット証券の選び方がわかります。ぜひ最後までお読みください。
初心者におすすめ!失敗しないネット証券の選び方

失敗しないネット証券の選び方を、以下に詳しく解説していきます。
- 投資商品の「種類」と「取り扱い数」に注目する
- アプリの使いやすさで選ぶ
- ネット証券それぞれのポイント制度で選ぶのはあり
投資商品の「種類」と「取り扱い数」に注目する
ネット証券を選ぶ際は、投資できる商品の「種類」と「取扱い数」に注目しましょう。種類が多ければ、その分投資先が選べるからです。

株に投資する場合、日本株のみに投資していると、日本の景気が悪くなった際、多くの株が値下がりします。一方、異なる国の株を合わせて持てば、一つの国の経済状況による影響が減らせるのです。
このような点が、投資先を選ぶメリットといえるでしょう。たとえば、SBI証券では9か国、楽天証券では6か国に投資できます。
投資できる商品の種類や取り扱い数が多ければ、投資の安定性が高まり、資産を守ることにもつながるのです。したがって、ネット証券を選ぶ際は「種類」と「取扱い数」の多さを確認しましょう。
アプリの使いやすさで選ぶ
ネット証券はネット上で取引をしますので、ネット証券を選ぶ際は、アプリの使いやすさが大切です。パソコンよりスマホを利用する人も多いでしょう。

スマホだと、外出先でも取引したり、投資に関する情報を見たりできます。慣れるとスマホの方が楽に感じるものです。
ただ、操作性が悪いとアプリを使うのが面倒になりやすいため、できるだけ操作性が良いアプリを持つ証券会社を選ぶと良いでしょう。
投資を始めたての頃は、値動きが気になり、頻繁に状況を確認したい人も多いでしょう。そのためにも、スマホアプリの操作でストレスを感じないことが大事です。
ネット証券それぞれのポイント制度で選ぶのはあり
ネット証券は、投資の度にポイントがたまり、次回の投資に使うことも可能です。また、普段の買い物にも利用できるので、生活習慣にあわせてポイント選びをすると良いでしょう。

普段から利用しているポイントが使える証券会社を選ぶと、よりお得に資産形成が可能です。
以下のように、各社で対応ポイントが異なります。
証券会社 | 対応ポイント |
SBI証券 | Vポイント Pontaポイント dポイント PayPayポイント |
楽天証券 | 楽天ポイント |
松井証券 | PayPayポイント dポイント |
また、毎月の積立投資をクレジットカード決済する場合、決済額分のポイントがたまることもあります。自分が使いたいクレジットカードが対応しているかの確認をしておきましょう。
【厳選】初心者におすすめのネット証券会社3選

初心者におすすめのネット証券会社は以下の3社です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
- トータルバランスならSBI証券
- 楽天ポイント重視するなら楽天証券
- 独自サービスなら松井証券
1. コストで選ぶならSBI証券
SBI証券の特徴は以下の通りです。
会社名 | SBI証券 |
口座数 | 13,315,000口座 (2024年9月末現在:SBIネオトレード証券/SBIネオモバイル証券/FOLIO含む) |
NISA成長投資枠 対象商品 | ・国内株 ・外国株 ・投資信託 |
NISAつみたて投資枠 取扱銘柄数 | 250銘柄 |
対応ポイント | 投資に使用可能なポイント ・Vポイント ・Pontaポイント ・dポイント ・PayPayポイント |
いくらから買える? | ・投信積立は月々100円から ・S株(単元未満株取引)は1株単位で取引ができるので、数百円からの取引が可能 |
売買手数料 | 無料 |
アプリのおすすめポイント | ・注文機能やチャート機能、投資情報など不足なく、使いやすさを重視 ・「見やすさ」に定評 |
国内株式の売買手数料の完全無料化を実現しています。取引報告書などを電子交付するだけで、現物取引、信用取引に加え、単元未満株の売買手数料まで無料です。
売買コストに関しては圧倒的にお得な証券会社と言えます。
2. 楽天ポイント重視するなら楽天証券
楽天証券の特徴は以下の通りです。
会社名 | 楽天証券 |
口座数 | 11,330,000口座 (2024年6月末) |
NISA成長投資枠 対象商品 | ・国内株 ・外国株 ・投資信託 |
NISAつみたて投資枠 取扱銘柄数 | 241銘柄 |
対応ポイント | 楽天ポイント ・楽天ポイントを使って、国内株式(現物)や米国株式(円貨決済)、投資信託を取引できる ・ポイント投資をすると楽天市場でのお買い物がポイント最大+1倍に ・ポイントがザクザク貯まる |
いくらから買える? | ・投信積立は月々100円から ・かぶミニ®(単元未満株取引)は1株単位で取引ができるので、数百円からの取引が可能 |
売買手数料 | 無料 |
アプリのおすすめポイント | ・日本株、米国株、CFDまで取引できる総合アプリ ・投資情報としては日経テレコンがお得に利用可能 |
ネット証券は、投資の度にポイントがたまり、次回の投資に回すことも可能です。また、普段の買い物にも利用できるので、自分の好みで選ぶと良いでしょう。
普段から楽天のサービスを利用している人におすすめの証券会社です。
3. 独自サービスなら松井証券
松井証券の特徴は以下の通りです。
会社名 | 松井証券 |
口座数 | 1,635,989口座 (2024年11月末) |
NISA成長投資枠 対象商品 | ・国内株 ・外国株 ・投資信託 |
NISAつみたて投資枠 取扱銘柄数 | 244銘柄 |
対応ポイント | 松井証券ポイント ・投資信託の積立 ・PayPayポイント ・dポイント ・Amazonギフトカード ・3,000種類以上の商品との交換に使える |
いくらから買える? | ・投信積立は月々100円から |
売買手数料 | 1日の約定金額の合計が50万円以下であれば売買手数料が無料 |
アプリおすすめポイント | ・投資情報から注文までの機能を完備し、IPOやNISA、株主優待取り、貸株サービスなど、多彩な日本株取引に対応。 ・短期売買で使い勝手がいい |
松井証券では「株の取引相談窓口」で、専門のオペレーターが投資判断をサポートしてくれるのが特徴の証券会社です。
また、日々のマーケット情報や投資の基礎なども動画で配信されており、初心者でも情報収集がしやすくなっています。
初心者におすすめしたいネット証券の魅力3選

ネット証券の魅力は主に以下の3点です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
- 好きな時間に取引できる
- 投資ツールを活用できる
- 不要な勧誘や営業を受けずに済む
1.好きな時間に取引できる
ネット証券の最大の魅力のひとつは、24時間の取引が可能なので、時間を気にする必要がない点です。時間を合わせて店舗に出向いたり、担当者からの折り返し電話待ちなどを気にする必要がないのは大きなメリットです。

スマホなら寝転びながらや風呂の中、外出中の電車の中やちょっとしたすき間時間に取引が可能です。そのため、気になる企業の株価が下がったときなどの、投資チャンスを逃しません。
夜間や、日中のすき間時間や休日など、気が向いた時間に取引できるのは大きなメリットだといえるでしょう。
2.投資ツールを活用できる
どの投資先を選べばいいのかわからない、と感じる人も多いでしょう。
投資ツールを使うと、人気のある商品ランキングや、値上がりが期待される銘柄の情報などが簡単に手に入ります。

投資ツールでは、専門家の投資アドバイスが読めるので、投資の勉強にもなるでしょう。
ツールをうまく活用し、自分なりの基準での資産形成をおすすめします。
3.不要な勧誘や営業を受けずに済む
ネット証券を利用するメリットのひとつは、不要な勧誘や営業がなく、自分のペースで投資ができる点です。
証券会社の営業担当者は、市場の動きを分析し、売買のタイミングや新たな投資先を提案することが多いものです。利点だと感じる人もいますが、ネット証券では、営業の連絡が一切ないため、他人の意見に流されずに自分の投資スタイルを貫けます。

自ら情報を集め、投資先を選び、売買のタイミングを決めることは、自分の判断で投資を進めたい人には大きなメリットといえるでしょう。
【超簡単】ネット証券の始め方・口座開設の流れ

実際に口座を作る手順について説明します。簡単に口座が作れますので、以下の手順で、実際に手を動かしてみましょう。
- 証券会社を選ぶ
- 公式サイトから開設手続き
- 必要事項の記入
- 必要書類の提出
- 本人確認
- 口座への入金
口座を作成する際の注意点ですが、「一般口座」か「特定口座」を選択する必要があります。投資初心者には、「源泉徴収あり」の「特定口座」がおすすめです。
税金の計算や納付を証券会社が代行してくれるため、確定申告の手間が省けます。一方で、一般口座は自分で税務手続きを行う必要があり、経験者向けの選択肢と言えるでしょう。

手順6で、口座に入金処理を行えばすぐに投資が始められます。
初心者におすすめのネット証券でよくある質問

ネット証券でよくある質問についてみていきます。
Q ネット証券のデメリットは?
ネット証券のデメリットは、誤発注や注文したつもりが注文できていなかった、といったアプリの操作ミスによるものがあります。
また、通信環境が悪くてログインができずに、取引機会を損失してしまうこともあるでしょう。
特に、注文内容の間違いに気付かずに取引がなされる点には気をつける必要があります。対面での取引だと防げる可能性の高いミスでも、ひとりでのネット取引だとすべて自己責任です。
Q ネット証券は本当に安全ですか?
証券会社が破綻したとしても、証券会社に預けている資産は全額返還されます。法律で、以下のように定められています。
金融商品取引業者等は、次に掲げる有価証券(次項の規定により管理する有価証券を除く。)を、確実にかつ整然と管理する方法として内閣府令で定める方法により、自己の固有財産と分別して管理しなければならない。
(参照:金融商品取引法の第四十三条の二)
したがって、預けている資産は法律によって保証されているのです。また、不正アクセスや不正出金についてのセキュリティ対策は、非常に高いレベルでの安全性を確保しています。
Q ネット証券でも投資のアドバイスは受けられる?
ネット証券では、株や投資信託の具体的な投資先をアドバイスしてもらうことは基本的にできません。
対面型の証券会社のように、「この銘柄を買った方がいい」といった個別の投資判断を教えてもらうサービスはありません。
Q ネット証券ではどんなサポートが受けられる?
ネット証券では、投資をサポートするさまざまな機能やサービスが提供されています。たとえば、取引の操作方法やアプリの使い方、口座の開設手続きなどについては、チャットやメール、電話で問い合わせが可能です。
ネット証券のアプリには「おすすめの銘柄情報」や「人気の投資信託ランキング」といったコンテンツが用意されている場合がほとんどです。アプリからの情報を参考にすることで、投資先の選定に役立つでしょう。
口座開設して投資を始めましょう

ここまで、主に失敗しないネット証券の選び方や魅力について述べてきました。この機会に、口座を開設してみましょう。
ただ、口座を開設することがゴールではなく、実際に投資を始めてこそ意味があります。
証券会社を選ぶ際は、直感やサイトの印象、サポートの充実度などをよく吟味し、長く付き合えそうな会社を選ぶことが重要です。
口座開設をしたら、次は投資の実践です。長期的な視点で資産形成を目指し、課題に対して投資を進めていきましょう。
投資で成功するためには、時間と経験を積んで、少しずつ知識を蓄えながら投資を続けることです。
今すぐ口座を開設して、あなたの投資ライフをスタートさせましょう。
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